• 2024.1.11
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嘔吐に対応した車内クリーニング(脱臭) その2

宮崎市にお住いのT様から、スズキ スペーシアの車内クリーニングのご依頼をいただきました。今回は、お子様が嘔吐された対応として、嘔吐物の除去と脱臭になります。

車中での嘔吐

車中での嘔吐については、場所が場所だけに、十分な対応ができず、独特の「臭い」が車内全体にただよってしまうケースが多いようです。これは、嘔吐物がきれいに取り除けていない、あるいは残留する臭いを取り除こうとする際、間違った処置をとってしまうことが原因と考えられます。今回は、お客様が可能な限り嘔吐物を取り除き、応急の処置をしたようですが、嘔吐の臭いが車内に充満しているため、脱臭してほしいとのご依頼です。

現状

運転席側の後部座席(簡易チャイルドシート)で嘔吐したとのこと。シート・フロアの嘔吐物は除去されていますが、シートベルト等にも付着したのではないかとのご説明がありました。早速、嘔吐物が残っていないかの確認ですが、この確認作業をきちんとしていないと結果的に臭いが取れず作業にも時間を要してしまうことになります。パッと見た該当箇所はご覧のとおりです。

しかしながら、最近の軽自動車は、シートのアレンジ(ギミック)が満載です。裏を返しますと、シートとフロアの接合部分や隙間が多いので、その部分含めてきちんと確認する必要があります。

シートをずらし、スキマを丁寧に見ていきます。大きな塊が2カ所から出てきました!シートから流れた部分、シートベルトフックの部分にも付着しています。これらの部分をきれいにしないと、シートやフロア表面をいくらきれいにしても根本的な臭いは除去できません。

洗浄・除菌・消臭の施工

固形の嘔吐物を取り除き、スキマやカーペットにしみ込んだものもアルカリ電解水を使いながら、液状に溶かし、クロスと専用の掃除機で吹き上げ(吸い上げ)ます。当社では手が届かないスキマにも専用の機器を用いて洗剤を注入し、対象物を取り除くことができます。手前味噌ですが、届かない、見えずらいスキマに対応できるのは、県内でも当社だけだと自負しています。
今回は約3時間半を掛け、座席シート・シートベルトも併せて該当箇所の洗浄、除菌を繰り返しました。仕上げは、前回新たに導入した専用の「バイオ洗剤※」を噴霧し洗浄・消臭します。嘔吐・ペット等の消臭に効力を発揮する優れものです。

※酵素とバクテリアの分解による洗浄・消臭。環境にもやさしい。CRI認証(米国)を取得しており、独自の臭気抑制技術(OST)を有する。

納車

今回は、お客様のご要望に合わせ、後部座席を中心に「嘔吐物」の除去と「脱臭」を目的にクリーニングを施工し、臭いの原因を取り除いています。なお、シートベルトバックル(受け口)については、安全面から分解・洗浄することを差し控えたため、顔を近づけると若干臭いがすることをご説明し、ご理解いただきました。

また、当社では、除菌・殺菌・消臭の方法として、車内全体を洗浄・除菌した後に「オゾン脱臭装置」を用いた消臭ができます。今回、バイオ洗剤の香りが程よい感じであること、さらに2~3日残留するオゾンの匂いとが混ざり合うことを避けたかったため、同装置を用いず様子を見ることとしました。今後、臭いが気になるようであれば、オゾン脱臭の施工をさせていただく旨申し添えています。

嘔吐の対応

同乗者が嘔吐されますと、慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて対応すれば元の清潔感を取り戻すことは可能です。なお、嘔吐の対応については、Web上で様々な処置の方法が掲載されていますが、場所が特定されていない場合は、無理をせず次の応急処置を施した上で、専門のクリーニングをご依頼された方がよろしいかと思います。

①嘔吐物を可能な限り素早く取り除く、②その際、水分や洗剤を大量に使用しない(後での処置が困難になるため)、③その場しのぎで消臭スプレー等を使用しない、④十分な喚起をする、⑤専門の業者へ連絡する。

当社としても、様々な事例に対応できるよう試行錯誤を重ねながら、お客様のご要望にお応えしたいと考えています。車内をクリーニングしますと、ドアを開けた瞬間のきれいさ、清潔感によってココチよく運転ができると思います。この度のご用命誠にありがとうございました。

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