- 2024.3.24
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嘔吐に対応した車内クリーニング(脱臭) その3
宮崎市にお住いのT様から、日産 DAYSの車内クリーニングのご依頼をいただきました。今回は、飲み会に参加した先輩を迎えに行った帰りに先輩が嘔吐されたようです。思いっきり嘔吐したようですが、当の先輩は幸か不幸かなにも覚えていないとのこと。先輩に支払いを請求するからきれいにしてくださいとのご用命です。お客様には失礼ですが、当日の光景、翌日の先輩とのやりとりが思い浮かび、ちょっと笑ってしまいました。
車中での嘔吐(一般的な事例)
車中での嘔吐については、場所が場所だけに、十分な対応ができず、独特の「臭い」が車内全体にただよってしまうケースが多いようです。これは、嘔吐物がきれいに取り除けていない、あるいは残留する臭いを取り除こうとする際、消臭剤(ファブ〇〇〇等)を用いたことによって臭いを複雑にしてしまうことなどが原因と考えられます。
現状確認
後部座席(運転席側)の嘔吐です。トレイ状になったフロアマットである程度はカバーできたようですが、キャッチできなかったものが広範囲に散っています。上から順にマット等をはぐっていくとだんだんと現状が見えてきます。樹脂パーツ(3枚目)を取り除き全容が把握できました。このパーツで覆われている部分の嘔吐物を取り除き、洗浄・除菌しないとにおいの根源を断つことはできません。時間を掛け、目で確認するとともに鼻で嗅ぎながらのWチェックで施工場所を特定します。もちろんそれらの場所以上の範囲で洗浄・除菌をしていきます。先輩、飲み方の締めに雑炊でも食べられたのか、ご飯粒が今回の主役のようです。笑
洗浄・除菌・消臭の施工
スキマの固形物を取り除き、カーペットにしみ込んだものもアルカリ電解水を使いながら、クロスと専用の掃除機で拭き上げ(吸い上げ)ます。また、手が届かないスキマにも専用の機器を用いて洗剤を注入し、可能な限り対象物を取り除きます。いつもコメントに添えさせていただきますが、届かない、見えずらいスキマに対応できるのは、県内でも当社だけだと自負しています。
今回は約3時間を掛け、座席シート・シートベルトも併せて該当箇所の洗浄、除菌を繰り返しました。仕上げは、前々回から新たに導入した専用の「バイオ洗剤※」を噴霧し洗浄・消臭します。嘔吐・ペット等の消臭に効力を発揮する優れものです。
※「バクテリア」と「酵素」での分解による洗浄・消臭。環境にもやさしいく、CRI認証(米国)を取得しており、独自の臭気抑制技術(OST)を有する。
納車
今回は、飲み会の帰りということで、通常の嘔吐より水分が多かったためか、臭い的には幾分柔らかい感じがしましたが、その分広範囲に及んでいた後部座席を中心にクリーニングを施工させていただきました。
また、当人である先輩の顔が立ちますよう、車内全体のごみ・ほこりを取り除き、清潔感のある車内に仕上げ、入庫された時以上にきれいにして納車させていただきましたので、お客様もご納得されたご様子でした。
なお、当社では、除菌・殺菌・消臭の方法として、車内全体を洗浄・除菌した後に「オゾン脱臭装置」を用いた消臭もできるため、今後、臭いが気になるようであれば、オゾン脱臭の施工をさせていただく旨申し添えています。
嘔吐の対応
同乗者が嘔吐されますと、慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて対応すれば元の清潔感を取り戻すことは可能です。なお、嘔吐の対応については、Web上で様々な処置の方法が掲載されていますが、場所が特定されていない場合は、無理をせず次の応急処置を施した上で、専門のクリーニングをご依頼された方がよろしいかと思います。
①嘔吐物を可能な限り素早く取り除く、②その際、水分や洗剤を大量に使用しない(後での処置が困難になるため)、③その場しのぎで消臭スプレー等を使用しない、④十分な喚起をする、⑤専門の業者へ連絡する。
当社としても、様々な事例に対応できるよう試行錯誤を重ねながら、お客様のご要望にお応えしたいと考えています。車内をクリーニングしますと、ドアを開けた瞬間のきれいさ、清潔感によってココチよく運転ができると思います。この度は、お客様が大変な状況にございましたが、適切なご対応の後、早急にご用命いただき、誠にありがとうございました。