- 2024.10.20
- リペア
- プロテクションフィルム
- ヘッドライト
ヘッドライトリペアとペイントプロテクションフィルム
宮崎市の業者様から、トヨタ ランドクルーザーのヘッドライトリペアとペイントプロテクションフィルム施工のご依頼です。お客様からお預かりした車のヘッドライトを輝かせ、長く乗れるようフィルムでガッチリガードしてご返却したいとのご意向です。
現状と下地づくり
ヘッドライトは写真のとおり全体的に黄ばんでおり、キズも結構入っています。新車登録から10年程度経過していますので、一般的に見られる劣化状況だと思われます。
今回は、ヘッドライト表層のハードコート面をサンドペーパーでしっかり研磨し、透明度を出して、できる限りキズを取り除く必要があります。ただ、予想以上にヘッドライトが大きいです。凹凸もありキズも深いので、研磨に少し時間がかかると思います。
初期研磨、力いっぱい磨きました。腕がパンパンです。黄ばみ取れました。キズは結構薄くなりましたが、完全には取り除けません。ここが大事な作業なので、もう一度磨きます。磨きじゃなく、削る感じです。シャカシャカシャカ。腕、パンパンです。指、伸びきった状態で固まっています。完璧にキズは取れませんでしたがキレイにはなったと思います。我ながらがんばりました。
さて、初期研磨の手作業は完了したので、これからポリッシャーを利用し、サンドペーパーの番手を上げながら磨く必要があります。・・・しばらく思案しました。集中力なくなってきたので、明日の朝からがんばると自分に言い聞かせ本日は終了します。切り替えも必要です。
翌日、ポリッシャーで磨きました。サンドペーパーの番手を上げて仕上げましたので、表面もツルツルになりました。続いてスチームを掛け、ハードコートを再生します。この作業はさらに慎重を必要とします。ペーパーキズを消しながら全体を均一に仕上げますが、一歩気を抜けば、初期研磨からやり直しのドキドキ感満載の作業です。ちなみに弊社のスチームは無害なので安心です。
集中しながら、うまくハードコートが再生できました。凹凸がありましたので、多少研磨キズが残りましたがまずまずの仕上がりです。通常のヘッドライトリペアはここで終了になりますが、この状況だと表面のハードコートは持って2年くらいです。2年するとまた黄ばみ・くすみが出てきて、当然ながら気になってきます。再度施工するかどうか迷わなくてはいけません。
ペイントプロテクションフィルム(PPT)の施工
ところが、「ペイントプロテクションフィルム」を貼りますと劣化の大きな原因である紫外線を99.6%カットしますので、3年〜5年程度は十分に保護してくれます。駐車環境によっては、もう少し長くガードできるようです。
ペイントプロテクションフィルムを貼ります。あらかじめ車種データを利用してカットしたフィルムです。今回のランクルのヘッドライトはめちゃ大きいです。凹凸もあるので、密着するように慎重に貼っていきます。施工前後と合わせてご覧ください。
スチーム仕上げとの比較は遠目からはよくわかりませんが、実は、スチーム仕上げでもキズが多少残る場合があります。しかし、ペイントプロテクションフィルムを貼るとそのキズは消えます。「消える」というと誤解がありますが、目立たなくしてくれます。これはフィルムの粘着層がキズの部分を埋めてくれることによって、反射をやわらげるためだと考えられます。
ヘッドライトが輝きますと、クルマ全体が引き締まって断然若返ります。特に今回のランクルは大きいヘッドライトがキラキラと輝き、迫力のあるマスクになりました。ヘッドライトの輝きが、古さを感じさせず、逆に大切に乗り継いでいる感が出て渋いですね。腕がパンパンになるくらい磨いた成果もあり、少しばかり自己満足に浸りました。
最近は、長いスパンでクルマに乗られる方が増えているようですが、特にヘッドライトの劣化は、クルマの経年を感じさせる大きな要因になります。劣化してからの補修(リペア)になりますと、その部分をきれいにするという工程が必要となり、場合によってはフィルム代と同等の経費がプラスされます。お車購入時、あるいは比較的きれいなうちにガードすることが、節約でもあり、これからのスタンダードです。お車の状況、今後どれくらいの期間お乗りになるのかなどによって施工方法をご提案できますので、どうぞお気軽にご相談ください。
この度は、弊社へのご用命、また、ペイントプロテクションフィルムのデモ施工にご協力いただき、誠にありがとうございました。